昔は人のアポクリン腺はからだ全体にたくさん分布していたのですが、人間にとって「ニオイの役割」が喪失したためほとんど退化しつつあるのです
しかし一部はまだ残存するところがあり、その大部分が腋の下なのです
あとは、耳の中、乳輪周囲、臍周囲、そして陰部の周囲です
しかし実際には日本人の場合には脇以外の場所にアポクリン腺が存在することは稀ですし、存在したとしても退化してしまい瘢痕程度のものです
したがって普通は脇以外の場所から強い臭いを発するということはないのですが、ごく稀には陰部周囲にかぎっては他人が感じることの出来る程度の臭いをだすことがあり、これを俗称ですが「すそワキガ」と呼んでいるのです
すそ腋臭の判断は非常に難しいのですが、仮にすそワキガであれば治療は非常に簡単です
すそわきがの手術は、スソのアポクリン腺は、脇のように活動的なものではありませんので、手術で全部摘出しなくても「電気凝固法」という方法で簡単にたんぱく凝固をおこして臭いを出さなくなるからです